テクニカルファームに持ち込まれた”レンズ修理”のご紹介です。
今回は、SUN ZOOM 35mm-140mm 1:3.5 のレンズです。
フォーカストルクが重すぎる問題と、アイリスクリック外し改造の作業を行いました。かなり昔のレンズだったため、中のレンズが曇っており、結局はすべて分解して清掃とグリスアップを実施することになりました。
アイリスのクリックは写真撮影では便利ですが、動画撮影では操作の妨げになることがあります。そのため、分解してクリックを外す改造を施しました。レンズメーカーごとにアイリスの構造はまったく異なり、分解方法も千差万別。その都度工夫しながら作業を進めています。
ここ3〜4年ほどで、変換マウントが多種多様に登場したこともあり、写真用のオールドレンズを動画用に転用・改造するケースが増えてきました。独特の質感や描写が魅力となり、それがレンズの「味」として評価されるのだと思います。このレンズも、心を惹かれる表情を持っていました。
今回は装着しませんでしたが、3Dプリンターで製作したフォーカスギアを追加されるお客様も増えています。ギア1個あたり約5,000円と手頃な価格なので、好評をいただいています。
今後もこうしたレンズ改造や修理のレポートを、このブログでご紹介していく予定です。皆さまも、ぜひお持ちのさまざまなレンズを見せていただければと思います。
――ChatGPTや生成AIを好きになれない、テクニカルファーム片岡でした。
