2025年新作機材が出来ました!
三脚のビック→ベビー→ハイハットの下に位置付ける、新しい考え方のローアングルアダプターです。
こんなチラシのようなパンフレットを作りました。昨年11月、幕張で開催された放送機材展「Inter BEE」で試作品を初披露したのですが、奇抜な形とアイデアだったので「キワモノ扱いされるかな…」と心配していました。ところが予想に反して、若手からベテランまで多くのカメラマンの方々から高評価をいただき、とても嬉しかったです。特にSony FX6が定番カメラとして浸透してきたことで、新作のコンセプトも絞りやすくなりました。
それから半年、ついに完成しました。
展示会でいただいたアドバイスをもとに、クサビを内蔵したり、カーブの寸法を何度も調整したり、さらには3Dプリンターを新しい機種に変えたりと、かなりの試行錯誤を重ねました。価格についても悩みに悩みましたが、多くの方に使っていただきたいという思いから、現状では14,000円としています。今後、バージョンアップの際には価格が変わるかもしれません。

ちなみに、昨年11月の展示会ではMatthews社からローアングル用アダプターが発表されていました。パン・ティルトが可能なのですが、とても重く、価格はなんと70万円!確かに優れた製品ですが、さすがに高すぎる印象を受けました。ただ、それだけ世界中のカメラマンが「ローアングル撮影」に悩んでいるのだと実感しました。


カラーはFX6カメラに合わせたグレー、そしてブラックの2種類をご用意しました。パンフレットに掲載している写真のように、ARRIスライドベースやAmazonで販売されている三脚プレートアダプターと組み合わせていただくと、カメラバランスも取りやすくなると思います。
弊社には、約12年前に開発し、今でも毎月売れ続けているロングセラー製品「ハイアングルアダプター NOP」があります。このNOPをはじめ、ビック、ベビー、ハイハット、CradlePlateといったように、現場で長く愛される定番製品のひとつに育っていってほしいと願っています。
デモ機もご用意しておりますので、ぜひ実際に手に取ってお試しください。そして率直なご意見をお聞かせいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
最後に少し個人的な話を。
皆さまは生成AIの未来をどうお考えでしょうか? 私は失敗したり悩んだりしながら新しいものを生み出しているのですが、「時間がかかる」「効率が悪い」と生成AI推進派の方から揶揄されてしまうのでは…と不安に思うこともあります。本当に生成AIだけで満足できるのでしょうか? 最近はそんなことを毎日考えている――テクニカルファームの片岡でした。

